フランスでTCF(TP)をパリで受験した話

フランス

どうもこんにちは。

てらこです。

本日はフランスでTCFを受けた話をします。

TCFとは?

フランスの語学力を図るテストです。Test de Connaissance du Françaisの略。

この試験は、DELFのようにレベルを選択して合格するか否か、といったテストではなく、TOEICのように全てのレベルの方が受験して、できた点数でレベルが出るといった形式。

試験項目

  • 聴解
  • 語彙・文法
  • 読解
  • 口頭表現試験(オプション)
  • 文書作成試験(オプション)

この5つです。

最後の二つは受けることもできるし、受けないこともできます。

各試験項目の詳細は?

聴解

オーディを聴いて、正しいものを4択の中から選びます。

このオーディオが結構難しいかったと感じます。フランス語はフランス語でも、ケベック訛りのものが出てきたりします。

しかも、BGMとともに流れるものもあって、そのBGMが想像以上にうるさい

日本人的には、こんなのありなん?って感じですが、フランス人的にはその方が実践的でしょってことなのでしょうか。

語彙・文法

これは仏検とか、英検とかに似た感じで、穴埋め問題です。日本人は得意だと思います!

正しい動詞とか接続詞を選びます。

ここはやればやるだけ取れるし、得点しやすいところだと思います!

読解

ひたすら短めの文章を読んで正しい選択肢を選びます。

個人的には、DELFより難しく感じました。

先日DELF B2を受けてきましたが、DELFの方が文章が3〜4倍くらい長いです。

これだけ聞くとDELFの方が大変そうに見えますが、文章が短ければ短いほど、少ない語彙から意図を読み取らなければいけないんです、、、

文章が長ければ、勘違いを序盤でしていても、矛盾に気づいて途中修正しながら理解を進められるんですけど、TCFのように短いと語彙力とフランス語の表現の仕方への慣れがかなりないときつい。

問題集で対策していた時も、全く違う方向に理解が進んでいてバツ、、、ってこともあり、何度も挫折しそうになりました。

必須試験3つの中では最後の項目です。オプションをつけない場合は、これが終わった瞬間に画面に点数とレベルが表示されます。

驚かないようにお気をつけください。

口頭表現試験

面接官1名と12分間の面談があります。面談は録音され、必須試験の答案と共に採点者に送られます。

項目は3つ。

  1. 自己紹介(準備時間なし、2分間)
  2. ロールプレイング(準備時間2分間、本番3分半)
  3. プレゼンテーション(準備時間なし、4分半)

私が受験したときは、

ロールプレイング→ 「友達の息子の結婚式に行くので、事前に情報を聞き出す会話をしなさい」(すいません2回受けたんですが、2回目忘れました)

プレゼン→ 「街の中心で車の使用を禁止すべきかどうか?意見を述べなさい。」「インターネットは小さな村のような存在になりうるか?意見を述べなさい」

といった課題でした。

パリカトの先生にもTCFを受験することを伝えたら、プレゼンが一番難しいので、自己紹介で得点するのが本当に大事とのこと。

自己紹介で、自分が目標とするレベルの文法を正しく、きっちり入れていった方が良いです。

文書作成試験

1時間で3つの課題に答える文章を作成します。時間配分は自由。こちらも課題の難易度は進むにつれて高くなります。

  1. 友達への手紙など、短めでカジュアルな文章(60〜120語)
  2. ネットでレビューを書くなど、意見を述べる文章(120〜150語)
  3. 短めの文章2つを読んで、要約をする(40〜60語)自分の意見を述べる(80〜120語)

私が受験した時の出題は忘れてしまったのですが、覚えているところでは、1には「友達をご飯に誘うメール」2には「今通っている学校を友達に薦める手紙」が出題されました。

オプションをつけた場合、これが終わると点数が表示されます。

受験料

全てオプションをつけて260ユーロの機関と240ユーロの機関で受験しました。どちらもパリ市内でした。

つけなければもっと安いです。

た、高いよ〜〜〜〜

そしてお察しの通り、受ける場所によって違うので、日程と場所と値段を加味して選ぶのが良いと思います。

なんでTCFを受験した?

なんでしたかと言うと、フランスの大学院を受験するために、早急にフランス語の試験結果が必要だったから。

本当はDELFが良かったんですが、結果が出るのに通常1ヶ月とかかかります。

でもTCFはとりあえず点数がすぐにその場で出ます。(ただしオプションの試験を除く)

公式の結果も10日ほどで出ました。

それに目が眩んで受験しました。笑

DELFと比べたメリットとデメリット

メリット

試験結果がすぐにわかること。

試験形式が、オプションの試験以外は全て選択式なので、手軽感がある。

オプションをつけなければ、DELFより安くすむ。

デメリット

試験結果の有効期限が2年。DELFなら一生使えるのに。。。

オプションをつけるとDELFより高くつく。

目標レベルに必要な問題がわからなくて、集中が削がれる。(これは後でも書きますが、私個人の感想です)

TCFの種類

TCFには色々種類があります。

  • TCF tout public (pour l’université)
  • TCF IRN (Intégration, Résidence et Nationalité)
  • TCF Canada
  • TCF pour le Québec

今回私が受験したのは、一番上のTCFでした。

使用目的によるのでよく見て受験してください。

紙かPCか

TCFは紙で受験するかPCで受験するか選べます。

PC受験の方が選べる日程が多いです。

また、文書作成試験を追加した場合、語数も表示されるし、コピペもできます。

ただし、PC受験の方が、紙受験よりも問題数が多いです。

しかも、増えたトータルの問題の中には、採点されない問題もあるとか、、、受験者はそれがどれなのか、当たり前ですが知ることができません。

私はPC受験でしたが、文章作成以外は紙のほうがいいな〜と思いました。やっぱり紙のほうが読みやすいです。

ちなみに私は、PCと紙とで問題数が違うのを知らず、しかも試験官も知らず間違った問題数を伝えられ、試験開始してから問題数が多いのに気づき、大変焦りました。

情報収集は大事ですみなさま。。。

DELFの方が私には合っていたと思う

TCFは、先ほど書いたように全レベルの問題が混在しています。

ということは、目標レベルには必要ない問題もあるんですよね。

私の場合途中で「あれ、これわかんない、、、これは解くべき問題か?だとしたらやばい、、、」とか考えて焦ってしまいました。

DELFみたいに受験するレベルが決まっていると、全部わからないといけない問題だし、「自信がある回答が何割ある」みたいな安心感も持つことができます。

また、PC受験は文章作成の際には楽ですが、特に読解の際にはwebの記事みたいについ流し読みしてしまって集中が削がれた気もします。

あとは、私が通っていた語学学校のパリカト(Institut Catholique de Paris)の試験は全てDELFの試験形式と同じでしたので、慣れていたというのもあり、総合的にDELFの方が好みでした。

対策方法

やはり王道ですが、「TV 5 Monde」はとてもお勧め。

Access Denied

TV 5 Mondeはフランス語学習ツールとして有名ですが、実はTCFに特化したページがあるんです!

これだけで準備はいいのでは?と思うほど充実しています。

私はこれをコツコツやっていました。

あとはこの本も使いました。

これは問題演習という観点では、難しい問題が多いし、全ての種類のTCFの問題が入っているし、ということでお勧めし難いのですが、各レベルに到達するために必要な能力が書いてあるので、それはとても参考になりました。

一冊対策本もあると安心です。

2回受けて2回失敗した

私はTCFを2回受けました。

しかも2ヶ月連続で。なぜなら目標レベル(B2)に達しなかったから。

しかも2回とも達せず、結局TCFの結果は大学院受験時には出せませんでした。この話は長くなるのでまた別の機会に、、、

なお、TCFは受験後30日を過ぎればまた受けることができます。

ルールにはお気をつけて。

まとめ

TCF、受けてきましたが想像以上に難しかったです。

受験する方は油断せず頑張ってください。

ではまた。

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