DELF B2をフランスで受験した話

フランス

みなさんこんにちは。

てらこです。

今日はフランスでDELFを受けた話をシェアします!

DELFは日本でも受験できる試験です。日本にいたときはフランスで受けるほうが難しよ、と噂を聞いたりもしました。

実際どんな感じだったか?をシェアしますので、みなさんのお役に立てればと思います。

DELFとは?DALFとは?

DELF、DALFはフランス国民教育省公認であり、CEFRに基づいて作成されている試験です。
CEFRは、ヨーロッパ全体で外国語の学習者の習得状況を示す際に用いられるガイドラインのこと。
A1、A2、B1、B2、C1、C2と分かれてレベル分けされており、A1が一番初心者、C2はかなりの上級レベル、といった感じです。

今回私が受けた
B2は中上級にあたります。

DELFはA1からB2のレベルに対応する試験であり、DALFはC1とC2のレベルに対応する試験です。

この試験はTOEICみたいに得点によってレベルが振り分けられる、といったものではなく、英検みたいに目的のレベルを受けて合否がある、といった試験です。

項目は以下の四つ。

Compréhension Orale(リスニング)

Compréhension Écrite(リーディング)

Production Écrite(ライティング)

Production Orale(スピーキング)

各25点満点で、合計100点満点のテストです。
50点以上かつ、各項目が5点以上であれば合格です。

一度取ったディプロマは一生使えます!
少し高いけどそう考えるとお得かも、、、?

DELFの料金

レベルによって違います。これはみなさん想像つきますよね。
ハイレベルの方が高くなります。
でもそれだけではなく、試験機関によって異なります!
日本じゃそんなことあり得ないですよね!でもフランスではあり得ます!
ちなみに日本で DELF・DALFを受ける場合は基本同じだと思います。

フランスでの受験の場合、パリ以外よりパリの方が高いです。
私は今回、パリ近郊で安かった以下の機関で受けてきました!

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B2レベルで165ユーロでした。
ちなみにパリ市内のとある機関では、280ユーロでした。
嘘でしょ、違いすぎない?!?!?!
びっくりです。。。

ちなみにこちらの試験機関は、安いだけあってか? トイレのハンドソープはないし、紙もない個室はあるし、一部壁が壊れているしと、低予算感はすごかったです。
まあパリにきてもうすぐ1年なので、特にそのくらいのことでは驚かなくなりました。
そんな感じではありましたが、試験自体は何も問題なく受けれました!

結果発表

結果は4週間後と言われました。
でも実はこれも試験機関によって違います
そんなことある?!?!?!
フランスなら、そんなことがあります。
語学学校のクラスメイトは、ルーアンであれば10日で出るって言っていました。
急ぐ場合は事前に要問い合わせです。。。

試験内容

Compréhension Orale(リスニング)

今回は新形式で、全て選択式の解答形式でした(以前は筆記があった)。
3つの大問がありました。

大問1
2回聴ける。長めの文読み上げる形式のオーディオ。問7くらいまである。

大問2
2回聴ける。長めのインタビュー形式のオーディオ。同じく問7くらいまである。

大問3
1回だけ聴ける。短めの読み上げ形式のオーディオ。問3くらいまである。
小問が3つ。

といった構成でした。

感想としては結構聞き取りやすかったけど、引っ掛けがありそうで怖かったです。
B2なので、音声から直接抜き出せば答えになるような問題は、あまり出してきません、、、
また、基本的には設問は時系列順なのですが、何問か最後まで聞かないとわからないような、全体の意図を聞く設問が序盤にあったと思います。

なお、試験時間は30分間でした。

Compréhension Écrite(リーディング)

これは結構できた感触があります。Bioの製品に関する文と、Orthographeの正確性の大事さに関する文の2つでした。
こちらも全て選択式でした。
Compréhension Oraleと同様、直接的な記載がなく、引っ掛けのような問題も見受けられました。
意図を読み間違うと一気に失点してしまう恐れがあるなと思いました。

得点できているといいな、、、涙
試験時間は、ライティングと合わせて2時間で自由に配分して良いようになっていました。

Production Écrite(ライティング)

定番の市長への手紙でした。
私はスポーツのインストラクターとして、若者にスポーツを教えている。
いつも使用しているスタジアムがプロ以外の立ち入りを制限する意向にあることを知り、それに反対する手紙を市長宛に書く、といったものでした。
文字数は250文字。

こちらも結構できた感触だったけど、どんなに自信があっても今までライティングで高得点が取れたことがないので、ちょっと怖いです。
B2レベルになると、日本語訳すると一緒でも、フランス語の中では使い分けないといけない接続詞が出てきて、しかもそれらを正しく使いこなせないと得点が上がりません。多分それがいつも適切じゃないんだと思います。
あとは接続法や条件法を正しい用法で、正しい活用で使用することも大切、、、高き壁です。

今回、下書き用の紙は最初に1枚配られて、申し出れば2枚目ももらうことができました。

Production Orale(スピーキング)

これが一番自信がありません。
ライティングと同様、接続詞やら条件法やら接続法やらを使いこなさないといけないのに、全て飛んでしまいました。

形式は2枚の紙を引いてお題を読み、1つ選びます。
すぐに読まないといけないので注意です。そこで読み込む時間はありません。

私は2つ目をじっくり読む暇がなく、1つ目に決めましたが、後からわからない単語が出てきてとても後悔しました、、、
選んだ題目は、インターネットの医療の情報は、医者に置き換えられるようになるか?といったものでした。

さて、お題が決まれば、30分間の準備があります。
準備中にはその紙に書いてある5-7行くらいの文を読み、何を話すかを考えます。

準備後は二人の試験管の前で5-7分程度のプレゼンをします。
内容は、お題についてメリットとデメリット、自分が反対か賛成かを説明します。相手を説得させるべく、実例を挙げながら説明するのがポイントらしいです。

そしてその後、15分程度ディスカッションをします。
それが大変でした。自分の意見を守らなければならないのですが、普通に折れそうになりました笑

だってフランス人に真顔でフランス語で詰められたら怖いもん、、、笑

でもできるだけのことは頑張りました。笑

最後に試験官に、Bonne continuation(これからもぜひ継続してね的な)と言われました。そ、そんなにできなかったかしら、、、辛い。

全体を通しての感想

すごく疲れた


DELF、初めて受けたのですが、ものすごく疲れました。
でも、思ったより気軽な試験だなとも思いました。

日本にいたときは年に2回しかないですし、受験料も安くないし、ためらっていました。
しかも日本では、Institut Français に通っていたので、指導教員は試験官。
お前はまだまだなのに、そのレベルを選んで受けるんか?といつも見られているようでビクビクしてしまい、なかなか受験にも踏み切れませんでした笑

でもフランスに来たら、大量の試験機関で毎月やっていて、たくさんの人が受験しているんです。まあフランスなんだし当たり前なんですけど。
とにかくみなさん思ったより気楽な雰囲気でした。
もっと早く受ければよかったと思いました。

思ったよりも簡単だった

DELF B2を受けるにあたって、対策本を解いて対策していました。

その本の内容の方が、ずっと難しかったです。

また、パリカトのB2クラスの授業内容の方がずっと難しかったです。

ですから、受験した感想としては、思ったより簡単、でした。

日本で受験する方が簡単、の所以は、スピーキングの際、日本語訛りのフランス語でも聞き取ってもらえやすいと言うところだと思います。

私はフランスに来る前は、発音に自信があったのですが、その自信はフランスに来て粉々に打ち砕かれました。笑

でもね、他の発音が悪い、特にスペイン語訛りはすごーく聞き取ってもらえているんですよ。(ちなみに私は彼らの発音が聞き取れないことも多いです。。。)

つまり、フランスに来てフランス語を勉強する日本人が相対的に他の国籍よりも少ないので、フランス人側が慣れていないんです。

その点日本で受験する場合は、楽にクリアできる可能性はあると思いました。

フランス語学習者のみなさん、参考になったら嬉しいです。

ではまた!

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